「どうすれば『人』を創れるか」を読んで #kosen14s 読書会
どうもCilviaです。
#kosen14s 読書会13日目の記事です。
読書会は早くも2週間が経過しようとしており、大変好評なようなのでうれしい限りです。
さて今回は、人間の本質について迫っていきたいと思います。
どうすれば「人」を創れるか: アンドロイドになった私 (新潮文庫)
- 作者: 石黒浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/10/28
- メディア: 文庫
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どうすれば「人」を創れるか
みなさんは、人間の本質というものを考えたことがあるでしょうか?
私は現在進行形で中二病が発症しているので時々考えています。
それは見た目、性格、雰囲気、あるいはそれらの組み合わせなど、人によって答えが全く異なってくるのではないかと思います。
では一体全体、人間の本質はどこから生まれてきているのでしょうか?
これを長年研究されてきた方がいます。
私自身は、この本を後輩に薦められて読むまでこの方のことを知りませんでした。
石黒教授は自身にそっくりなアンドロイド(某OSではない)ジェミノイドHI-1と女性をモデルにしたジェミノイドFを作成しました。
この2台(2人?)のジェミノイドを用いて様々な研究をしていくうちに、さまざまなことが見えてきます。
一例として、ジェミノイドは遠隔操作で動かすのですが、その中で
先に述べたように、モニタを見ながらしゃべるだけでジェミノイドを操作できる。そうして、しばらくジェミノイドを使って人と話していると、話している相手はジェミノイドをその人のように感じるようになり、操作している側は、ジェミノイドを自分の体であるかのように思えてくる。
という風に述べられています。
ジェミノイドはあくまでアンドロイドであるのにも関わらず、人間ではないものに人間が相手を人間と感じるという不可思議なことが起こっています。
つまるところ、人間の本質というものは実際の肉体には宿っていないのではないかという疑問を禁じ得ないのです。
実際、高度に通信が発達した現代においてはリアルではなくオンラインでコミュニケーションをとることが多くなっています。
SNSなどがそのいい例だと思います。
#kosen14s もslackを中心としたオンラインのコミュニティなので、現時点で私は誰一人としてそのメンバーの実際の顔を知りません。し
かし、その言葉遣いや雰囲気からある程度見分けることはできます。
しかし、その人の精神(言葉遣い・雰囲気など)だけではやはり個人を特定することなどは不可能なのです。
では、実際に何が一番人間の本質に近いかといえばそのアイコンだったり、HNだったりする、いわゆる「その人の象徴となるもの」なのではないのでしょうか。
厳密にはそれに精神を組み合わせたものとなると思いますが。
終わりに
今回は前よりもまじめに、人間の本質について考えたことを紹介をしました。
とか言いながら、ほとんど本受け売りです。内容についての紹介です。
ただ、以前から人工知能などに興味を持っていたため、どうやったら「人」が創れるのかを考えていました。
この本はそういった私に対して、ある一つの道筋を示すものでありました。
人間の本質が本当にこれであっているのかはわかりませんが、その一つの近似解だったのではないでしょうか。
もう少し哲学的な発想入れたら面白いのかもしれません。哲学的ゾンビとか
では、今回はこのあたりにて。